心と経営の力学 【No.9】 ものづくり補助金に対する素朴な疑問⑤「どうやって申請書を書けばよいの?」
1)課題:こんな事で困っているだよね → 2)解決策:当社の技術を使ってこんな方法で解決すると、こんないいことがありそうなんだよね → 3)市場規模:実際に既存客からの注文がこんだけ増えたり、あらたなお客さんもこんだけ増えそうなんだよね → 4)投資対効果:その結果、こんなに儲かって、投資もこのぐらいで回収できそうなんだよね。
この流れを意識しながら、例えば次のような項目名を設定します。
Step3:「申請書の項目」と「収集した情報」を関連づけて文書化する
Step2で仮決めした申請書の項目名(見出し)と、Step1で収集・整理した必要情報を関連づけながら一旦配置します。次に、審査員が内容を端的に理解できるような図や表を差込みます。それから、配置した情報や図・表を確認しながら適正な説明文を作成していきます。
全て文章化できたら、全体の流れや各項目の説明内容を考慮しながら「項目名」を最終調整して完成です。なお「項目名」は、本の目次と同じで全体の流れを読み手(審査員)に端的に伝える重要な役割があります。しっかりと設定しましょう。
申請書の具体的な書き方については以上ですが、その他、申請書を作成する上で今年度留意する点が2つあります。
1つ目は、ページ数です。今年度より申請書のページ数が制限されました。具体的には、「様式1・2合わせて15ページ(別紙含む)」とあります。必須で記載する会社情報等がありますから、具体的な事業内容の説明で使えるページ数は7~8ページとなります。
2つ目は、文字サイズです。今年度より「10.5」ポイントに指定されました。具体的な事業内容の説明文はこの文字サイズで書く必要があります。
これらは、何れも審査のし易さに配慮した内容だと思われますので、絶対に厳守してください。
それでは今回のコラムはこの辺で終わりますが、具体的にどんな手順で作成すればよいかイメージが湧いてきたでしょうか?
申請書の締切り(5/8)まで1ヶ月を切りましたが、まだ時間は十分にあります。最後まで諦めずに頑張ってください。
なお、本日ご紹介した作成手順のPDF版はこちらにあります。個人利用に限り、ご活用ください。
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