心と経営の力学 【No.44】 よい経営(者)とは何んですか?
『よい経営(者)とは何か?』について、シンプルに答えられたいいと思いませんか?
そして、本当に実現できたらいいですよね?
そこで本日は、『よい経営とは』についてお話したいと思いますが、実際のところ私も先日訪問した会社の社長からこの質問を受けて、正直言葉に詰まりました。
本質をついたシンプルな質問ほど端的に答えるのが難しいことがよくありますが、皆さんも小さな子供に素朴な質問を受けて困ったことないでしょうか?
まぁ、それはさておき、この1週間、あらためて「よい経営とは何だろう・・・?」と、気づくままにA4×5枚ぐらいにいろいろと書き出してみました。
そして、ようやく次のような3つのポイントに収束しました。
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先ず、1つ目は
『お金を稼げている』
これは、分かりやすいですよね。
売上、利益、給与・・、見えやすいので経営が順調に行っているか否かを端的に把握し、判断することができます。なお、毎年アップしていることが望ましいでしょう。
ちなみに、”かんてんパパ” ブランドで知られる伊那食品工業は、人も社会も幸せになれる「年輪経営」を行っていることで有名ですが、リーマンやコロナのような社会的に大きな出来事があった年を除き増収増益を続けており、また伝統的に給与を平均2%上げ続けていて退職者はほぼゼロというから凄いですよね。
2つ目は
『事業(ビジネスモデル)が構築できている』
これは、顧客に喜んでもらいながら、お金を生む一連の仕組みが効率的かつ効果的に出来上がっているということです。
例えば、「集客」→「販売」→「役務提供(開発)」→「回収」→「アフターサービス」などの一連の業務の”質”と”スピード”が再現できる仕組みが出来ている。
さらに、一度作ったら終わりでなく、トヨタ自動車のように「どうしたらもっと良くなるか?」と日々カイゼンを重ねる仕組みがあるとベストですよね。
そして、3つ目は
『人が育つ仕組みがある』
ビジネス力 = 変化への対応力と言い換えることもできます。
今のビジネス環境が永遠に続くことはあり得ません。
例えば、この2年を見てもコロナや戦争によって世の中は大きく変わりました。今も刻々と変わり続けていますし、それに伴いお客さんの価値観や行動も変化し続けています。
これは、先に挙げた、ビジネスモデルもどんどん変えなきゃならないことを意味しています。
こうした、変化に柔軟に対応できるのは、やはり"人"しかいないですよね。
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というわけで・・
「よい経営について」、この3点が揃っていることがポイントだなという結論に至りました。
ちなみに、経営の神様「松下 幸之助」は
三流は「金を残し」
二流は「事業を残し」
一流は「人を残す」
と遺しているそうです。
お金や事業を残すだけでも凄いと思いますが、 「物心共に豊かであること」、「共同生活の向上」の実現に邁進してきた経営の神様が言うことは、やはり違いますね
貴社では、人が育つ仕組みがありますか?
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最後までお読みいただきありがとうございました。